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SREで革新を起こすテック系ベンチャー。
ファイナンス面のサポートを受け、5億円の資金調達を実現

本記事のインタビューは「緊急事態宣言」および「まん延防止等重点措置」が発令されていない時期に行ったものです。

金融・AI・ゲームなど、高度なデジタルビジネスの根幹を支えるITインフラ。この領域の技術力を武器に、業績拡大を続けているテック系ベンチャーがある。SREコンサルティングを得意とする株式会社スリーシェイクだ。同社はインフラエンジニアの吉田拓真氏が2015年に創業。NTTデータグループとの協業、自社サービスの確立などを経て、2019年に売上3億円の壁を突破した。
その成長スピードを加速させるため、IPOを見すえた資金調達を検討。2020年8月、ブリッジコンサルティンググループ(以下、BCG)に支援を依頼する。BCGの協力を得て、綿密な資本政策と事業計画が完成。監査法人や証券会社などの選定と並行しながら、大手VCから5億円の資金を調達した。創業社長と経営幹部、BCGメンバーへの取材をもとに、プロジェクトの舞台裏にせまる。

※SRE(Site Reliability Engineering):サイト信頼性エンジニアリング。Googleが提唱するシステム運用管理の方法論、およびエンジニアの役割。Webサイトやサービスの信頼性を向上させるため、パフォーマンス改善、運用自動化、障害対応、可用性担保などを行う。

株式会社スリーシェイク 代表取締役社長 吉田 拓真
株式会社スリーシェイク 代表取締役社長 吉田 拓真

1987年、東京都生まれ。東京大学大学院の工学系研究科修士課程を修了(量子工学)。2011年、株式会社DeNAに入社。インフラエンジニアとして、決済代行の株式会社ペイジェントの基盤を担当。AWSの活用を通じて、クラウドプラットフォームが社会に与えるインパクトを痛感する。2013年、ポッピンゲームズジャパン株式会社に入社。インフラレイヤーを統括しながら、ゲームプロデューサー、事業戦略室室長など、ベンチャー創業期の技術・事業・経営を全般的にリード。日本発のインフラプラットフォームを創るため、2015年に株式会社スリーシェイクを設立。


株式会社スリーシェイク ゼネラルマネージャー 内村 一行
株式会社スリーシェイク ゼネラルマネージャー 内村 一行

2004年、トランスコスモス株式会社に入社。インターネット広告の商品企画、テックメディアの立ち上げに携わる。その後、広告配信ベンチャーを経て、ヤフー株式会社で大手広告主のセールス担当などを務める。株式会社fluct(VOYAGE GROUP)では広告配信開発チームの責任者、事業部長を歴任。ゼロからサービスを立ち上げ、月商数千万円規模まで拡大させる。2018年、株式会社スリーシェイクに参画。ビジネス領域全般、アドネットワーク事業などを管掌しながら、法務や人材採用も担当する。


ブリッジコンサルティンググループ株式会社 執行役員/IPO支援事業部 部長/公認会計士 伊東 心
ブリッジコンサルティンググループ株式会社 執行役員/IPO支援事業部 部長/公認会計士 伊東 心

予備校TACにて公認会計士講座の講師、EY新日本有限責任監査法人にて会計監査などを経験。その後、事業会社にて株式上場と上場後のIR活動などに携わる。2017年、ブリッジコンサルティンググループ株式会社に入社。大手監査法人における金融商品取引法監査・会社法監査・AUPの経験、TAC公認会計士講座の管理会計論講師の経験、事業会社のIPO経験をもとに、上場準備企業や上場企業に対して最適なソリューション提供をめざす。クライアントが真に求めているものを常に追求し、プラスアルファのサービス提供をモットーとしている。


ブリッジコンサルティンググループ株式会社 IPO支援事業部 シニアマネージャー/公認会計士 田中 剛
ブリッジコンサルティンググループ株式会社 IPO支援事業部 シニアマネージャー/公認会計士 田中 剛

大手監査法人にて、会計監査・アドバイザリー業務などを経験。その後、複数の事業会社の管理部門の責任者として、事業立ち上げや事業統括、M&A、IPO準備などを経験。ファイナンス面においては、デット・エクイティを含めて総額50億円超の資金調達を手がける。2020年、ブリッジコンサルティンググループ株式会社に入社。事業会社での経験を活かし、成長フェーズのベンチャー企業に対して事業成長や企業価値向上に資する支援を幅広く行っている。

ひとり法人からエンジニア集団を経て、会社組織へ

東京の四季を彩る新宿御苑。八重桜が満開を迎えた2021年4月、スリーシェイクは同地近隣のオフィスビルに拡張移転した。増え続けるメンバーに対して、働きやすい環境を提供するためである。
そんな成長ベンチャーを率いるのが、DeNAやゲーム開発会社で活躍した吉田拓真氏だ。2015年の創業当初は、自宅やコワーキングスペースが仕事場。クラウドシステムの運用・開発支援などをひとりで行っていた。
成長の転機は翌年に訪れる。あるAI系ベンチャーからITインフラ関連の大型案件が舞いこんだのだ。ほどなくして、NTTデータグループとの取引も始まる。

吉田氏: はじめて社員とアルバイトを雇い、古いマンションを借りました。いまのオフィスは200坪以上ありますが、当時は八畳ひと間。冬場にエアコンが故障して、仕事が止まったこともありましたね。

次なる転機は2018年。多数のベンチャーで事業経験を積んだ内村一行氏が入社し、マネジメント体制と営業・マーケティング力が強化されたのだ。当時のスリーシェイクは全社員がエンジニア。営業職はひとりもいなかった。

内村氏: 吉田さんとの初対面は前職のころ。営業を受けると聞いていたのに、雑談に花が咲いて全然切り出してこない。ウマがあったのか、笑っていた記憶しかありません。

吉田氏: その数ヵ月後、退職した内村さんから連絡をもらいました。これは技術者集団を会社組織に変えるチャンス。当社のビジネスサイドを統括する役割として、内村さんに参画してもらいました。

SREコンサル事業が急成長し、エクイティファイナンスを検討

同年、スリーシェイクはSREに特化したコンサルティングを事業化。「Sreake(スリーク)」というブランド名を冠し、クラウドシステムなどの技術戦略から設計・開発・運用まで一貫してサポートする体制を整えた。さらに、新製品の営業を推進。顧客の潜在ニーズを拾い上げ、2019年にデータ連携プラットフォーム「Reckoner(レコナー)」へ昇華させた。

吉田氏: 今後は自社プロダクトの販売に特化して、SREコンサルをやめようかと逡巡した時期もあります。でもSREのひきあいが爆増して、決意を固めました。創業の原点に立ち返り、ITインフラの領域に本腰を入れようと。

2019年の売上は3億円を超え、前年の3倍近い急成長を遂げる。大企業にもクラウド化の波が押し寄せ、上流工程からの依頼が増えたのだ。将来のIPOが視野に入り、翌春には億単位の資金調達を検討する。

内村氏: 吉田さんから話を聞いたときは『本当にやる?』と確認しましたよ。当社にはCFOや管理部長がいません。資金調達の経験がないわけではないですが、数億円規模となると、ふたりだけでプロジェクトを進めるのは不安でした。

そこで同社は、資金調達支援を行っているコンサルティング会社や専門家にアプローチ。複数社を比較検討した結果、BCGを選んだ。その決め手は企業姿勢と相性だったと述懐する。

吉田氏: BCGは資金調達という‟点”だけにフォーカスせず、当社がめざす方向性に共感してくれました。なにより、自分事として話を聞いてくれる。人間的な相性もよく、カルチャーにフィットすると感じましたね。

BCG伊東氏: 私たちは当事者意識を大切にしています。『会計士によるサポート』という特性は監査法人と同じですが、顧客に対するスタンスが違う。正面からぶつかる存在ではなく、同じ方向をめざして伴走するような存在です。

上場準備の主要パートナーを3ヵ月で選定できた理由

2020年8月からBCGによる支援がスタート。同社シニアマネージャーの田中剛氏が中心となり、資本政策の策定、事業計画書やピッチ資料のブラッシュアップなどをサポートした。

BCG田中氏: 目先の目標は資金調達ですが、それがゴールではありません。おふたりの想いやビジョンなどをお聞きして、具体的な資本政策へ落としこんでいきました。

今回のプロジェクトの特徴は、資金調達と並行して上場準備を進めたことである。VCはもちろん、監査法人、証券会社、ストックオプション設計のコンサル会社など、IPOにかかわる専門機関をBCGが次々と取りついだ。数週間にわたって、毎日5件前後の会議を続けた時期もあったという。

吉田氏: 通常は資金調達を終えてからIPO準備に入りますが、当社は同時並行で行いました。田中さんにお願いしたら、どんどん関係者との面談を設定してくれて。短期間に詰めこめば、いろんなものが早くまわると実感しましたね。

リモート会議による移動時間の削減、そしてBCGのお膳立てが驚異的なスケジュールを可能にした。仲介役の田中氏がスリーシェイクの概要を面談相手に説明し、社長の吉田氏が短時間のピッチに専念できる環境を整えたのだ。その結果、3ヵ月で関係機関との協議が妥結。資金調達のメドがついたときには、監査法人や主幹事証券会社の見通しもついていた。

数字的な根拠をVCに示し、タフな交渉を乗り越える

資金調達プロジェクトは昨秋に大詰めを迎える。複数VCとの面談を経て、候補はジャフコグループ(以下、ジャフコ)にしぼられていた。基本的にBCGはすべての面談に同席し、VCとの円滑なコミュニケーションを支援する。しかし、出資条件などの最終調整についてはジャフコ投資責任者と吉田氏が一対一で話しあうことになった。話し合いの後、吉田氏・内村氏とBCG田中氏はグループチャットにて、各種条件や数字を詰めていった。

吉田氏: ジャフコさんは以前からお声がけいただいていましたが、恩義で選んだわけではありません。起業家はシンデレラストーリーのような夢を見がちなんですよ。VCに熱い想いを伝えられると、運命を感じて一蓮托生の関係を結んでしまう。でも投資は夢物語ではなく、現実のビジネスです。私はBCGに客観的なアドバイスをもらい、冷静に分析して判断できました。

内村氏: 資本政策は不可逆的なものなので、バリュエーションや持株比率などを安易に妥協してはいけません。今回はBCGのサポートのおかげで、数字的なロジックをしっかり説明できました。コンサルフィーはかかりますが、我々のようなCFO不在のベンチャーにとっては財務責任者のような心強い存在です。最終的にはジャフコさんに当社の企業価値を適正に評価していただき、とても感謝しています。

経営者は孤独。外部の専門家に相談し、納得のいく意思決定を

その後、スリーシェイクはジャフコと出資契約を締結。株式発行を通じて、2021年1月に5億円の資金を調達した。同社のようにエクイティファイナンスを検討しているベンチャーは多い。創業社長に対するアドバイスを吉田氏に聞くと、明快な回答が返ってきた。

吉田氏: 経営に正解はありません。重要なポイントは、冷静に情報を整理して、腹落ちした状態で意思決定すること。経営者は孤独だからこそ、BCGのような信頼できるパートナーに相談することをおすすめします。

これまでに田中氏は複数のベンチャー企業で総額50億円超の資金調達を手がけてきた。事業会社での業務とコンサル会社での支援は同じなのだろうか。

BCG田中氏: 視点と役割が違いますね。内部では経営者と同じクルマに乗り、ステアリングを握っていました。一方、外部からは“クルマが進みやすい道をつくること”が大切になります。ですから、CFOのいる会社も外部パートナーを活用するメリットはあるでしょう。

5億円の成長資金を得て、スリーシェイクは組織体制を強化。エンジニアやセールスの増員、管理体制の整備などを進めている。今後はコロナ禍のDX加速、5Gやエッジコンピューティングなどの普及によって、SREの需要がますます高まっていくだろう。

吉田氏: これからは組織の基礎体力をつけて、バットをふる時期です。まずはSREコンサル事業を日本全国に広げたい。それによって多くの企業が簡単にDXを実現できたり、危機に柔軟に対応できたりするシステムを提供したいと考えています。将来はITインフラにとどまらず、生活や社会インフラまで支えられる会社になりたいですね。

現在も同社はBCGとの契約を継続中。IPO戦略の策定や業務フロー改善などの支援を受け、次のステージへ歩みはじめている。広々とした真新しいオフィスには、光があふれていた。

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