サイバーソリューションズ株式会社
デジタルコミュニケーション&サイバーセキュリティ事業(メール・ビジネスチャット・グループウェア等のビジネスコミュニケ ーションサービス及びメールに関連するセキュリティ、リスクマネジメント等のサービスの企画・開発・販売・サポート)
属人化を防ぎ最短上場へ!外部専門家と二人三脚で築いた管理体制
NSグループ株式会社 財務経理部 部長
吉田 智宏
1996年にリクシルでキャリアを始動。新日本有限責任監査法人でのマネージャー職を経て、ダノンジャパン、パーソル、西友、マレリにて経理部長やシニアディレクターを歴任。現在はNSグループ株式会社の常務執行役員CFOとして、ベインキャピタル体制下で財務経理本部を統括。
NSグループ株式会社 財務経理部 課長代理
高木 絵理奈
2013年にシャディ株式会社へ入社し、経理担当としてキャリアをスタート。2019年には日本セーフティ株式会社へ転じ、財務経理部にて実務経験を積む。 2023年のグループ再編に伴いNSグループ株式会社へ転籍後は、係長としてマネジメント業務にも従事。2025年からは財務課の課長代理を務める。
ブリッジコンサルティンググループ株式会社 コンサルティング事業本部 総合コンサルティング5部(関西) マネージャー
青笹 匡克
大学院で応用化学を専攻後、総合素材メーカーにて染色加工工場の製造に携わる。大手監査法人にて製造業、卸売業、金融機関などの多様な業種の会計監査業務、IT監査を中心とした内部統制監査に従事。 「クライアントの潜在的な課題解決」をモットーに、クライアントに本質的な価値提供することで、信頼されるビジネスパートナーを目指している。
ブリッジコンサルティンググループ株式会社 提携パートナー/公認会計士
國田 篤哉
2015年に関西学院大学商学部を卒業後、新日本有限責任監査法人(現EY新日本有限責任監査法人)に入所。監査部門に所属し、上場企業の会計監査や内部統制監査に従事。 2023年に独立開業し、ブリッジコンサルティンググループ株式会社の提携パートナー会計士としてIPO準備の全般的な支援を行ってきたほか、医療法人を中心に税務顧問サービスを提供している。
Interview
Interview
吉田氏 当社は1997年に設立し、家賃債務保証事業を中心に成長してきました。業界の黎明期から事業を展開してきた会社です。 上場を本格的に意識したのは2021年頃です。業界大手はすでに上場しているなか、当社は未上場で、より大きく成長していくためには、資本市場を活用するフェーズに来ていると判断しました。 そのタイミングでプライベートエクイティファンドが入り、本格的な上場準備がスタートしました。結果として、約4年の準備期間を経て、2025年12月にプライム市場への上場を果たすことができました。
Interview
──上場準備を進める中での課題や、外部専門家の活用に至った経緯について教えてください。
吉田氏 課題は山積みでした。 長年未上場企業だった当社の管理部門に、上場企業として求められるIFRS会計基準の適用、開示体制の構築、内部統制の導入——いずれも会社として初めてのことで、社内メンンバーにも経験者はいませんでした。 つまり、「上場会社レベルの管理体制をゼロから整備する」必要がありました。 特に重要だったのは、その管理体制を形式的に作ることではなく、自社で回せる体制に昇華させることでした。 そのため、上場にむけた体制構築にあたっては、外部の専門家を活用しながらも上場後の管理体制を自社で回すための内製化に向けた支援を同時にしていただける支援先を求めていました。 そして、自社に合った、上場会社レベルの管理体制をゼロから整備するために、一緒に考えながら形にしてくれる支援を必要としていました。 なお、当社では社員全員が出社しており、顔を合わせるなかで円滑なコミュニケーションが可能になると考えています。 そのため、当社への出社が可能で、柔軟性と専門性を兼ね備え、なおかつ社内メンバーの育成にも寄与してくれる支援先を探していました。 そんななか、ブリッジコンサルティンググループ株式会社(以下、BCG)にお願いした理由は、パートナー会計士(※)である國田氏がチームの一員として伴走してくれそうだと感じたからです。 ※パートナー会計士:BCGと業務委託契約を結んでいる公認会計士等。同社が運営するワーキングプラットフォーム「会計士.job」には6,000名以上(2025年12月時点)のプロフェッショナル人材が登録しており、顧客企業の課題解決に適した公認会計士らが各プロジェクトにアサインされる。
──國田さんは、具体的にどのような支援を行っていたのでしょうか。
BCG國田氏 私が支援開始したのは2024年2月で、上場準備業務のうち「Ⅰの部」の作成、特に経理状況の整理と、内部統制の構築の支援を担当しました。 また、NSグループ株式会社のビジネスモデル特有の消費税の計算モデル構築も支援させていただきました。
Interview
──印象に残っているご苦労はありますか?
高木氏 上場直前の1〜2ヶ月のことです。 監査法人からの指摘対応や海外関連論点など、期限が決まっている中での修正作業は本当に大変でした。
吉田氏 特に苦労したのは、承認が降りる直前の1〜2ヶ月です。当社の案件はグローバル・オファリング(国内外での同時売り出し)だったため、英語での目論見書対応や、海外投資家への説明資料作成も並行して行わなければなりませんでした。 そんななかⅠの部についても、監査法人から数値の整合性や注記について厳しい指摘が入り、対応が深夜に及んだことも度々ありました。
BCG國田氏 単なる作業支援ではなく、「監査目線で成立する形」に落とし込むことを意識しました。 経理体制そのものを底上げすることが重要でした。
Interview
──改めて、外部専門家を活用して良かった点を教えてください。
吉田氏 一言で言えば、「時間を買えた」ことです。 高度な専門論点を短期間でクリアできたことはもちろんですが、それ以上に大きかったのは、組織の能力そのものを引き上げられたことです。 上場準備はタスク量が膨大です。 そのため、外部専門家にハンズオン支援として実務部分も担ってもらえることで、私たちは判断が必要な領域に集中できました。
高木氏 さらに、実際にオフィスに来て机を並べて仕事ができたことも大きかったです。 リモートではなく、常に隣で議論できる。まさに“ハンズオン”でした。 社内ではBCGは「外部コンサル」ではなく、経理チームの一員のような存在でした。
吉田氏 正直に言えば、國田氏がいなければ上場できなかったと言っても過言ではありません。
Interview
吉田氏 まずは内製化をさらに進め、持続的に成長できる経理・財務基盤を構築していきたいと考えています。 上場はゴールではなくスタートです。 今後はM&AやPMIの強化など、非連続成長も視野に入れています。 上場企業としての基盤を活かし、新たな成長戦略を推進していきます。
Interview
4年間にわたる上場準備は、単なる書類整備ではありませんでした。
それは、上場会社レベルの管理体制を構築し、組織そのものを鍛え上げるプロセスでした。
「完成物を納品する支援」ではなく、「専門家がチームの一員として伴走するハンズオン支援」。
その積み重ねが、プライム市場への上場という成果につながったのです。
改めて、貴重なお話をありがとうございました。
※記事内容は、インタビュー実施時期に基づいて作成しているため、会社名・役職等にその他一部の内容が現時点と異なる場合もあることをご了承下さい。
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