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M&Aを通じて急成長を続ける株式会社GENDA(以下、GENDA)。国内外のエンターテイメント領域を中心に、積極的なロールアップ戦略を推進する同社では、的確な意思決定とリスク管理が成功の鍵を握ります。その中で、デューデリジェンス(買収対象企業の精査)において重要な役割を果たしているのが、ブリッジコンサルティンググループ株式会社(以下、BCG)の専門家による支援です。
本記事では、GENDAのM&A推進の舞台裏において、なぜ外部専門家が必要とされるのか、そしてどのようにBCGがパートナーとして機能しているのかについて、同社常務取締役CSO羽原氏のインタビューをもとに紐解いていきます。
株式会社GENDA 常務取締役CSO/公認会計士
羽原 康平
神戸大学経済学部経済学科卒。大学在学中に公認会計士試験に合格。2016年2月、有限責任あずさ監査法人に入社。2017年4月、PwCアドバイザリー合同会社に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。2019年9月、株式会社GENDA入社。2021年8月、執行役員、2023年9月、CSOに就任。2023年11月、株式会社GENDA Capitalを設立し、代表取締役社長に就任(兼任)。2024年4月より取締役CSO。2025年4月より現職。
Interview
羽原氏は、GENDAが外部専門家をデューデリジェンスに活用する理由として、主に次の2点を挙げています。
1つ目は、第三者的な立場からの客観的視点です。
「デューデリジェンスを社内で実施する場合、どうしても主観や期待が入ってしまい、自己監査のような状態になりかねません。外部の専門家に入ってもらうことで、よりフェアかつ現実的なリスク評価が可能になります。実際、デューデリジェンスの実施結果を踏まえて、条件交渉を実施することもあります。」と羽原氏。
2つ目は、人的リソースの補完と専門性の活用です。GENDAには羽原氏が率いるM&Aの専門部署があり、プロフェッショナル人材が揃っていますが、日本トップクラスの案件数の多さと領域の専門性を考慮すると、外部の力を借りることでアウトプットのクオリティを一層高められるといいます。
とくに財務・税務領域におけるデューデリジェンスの実施においては、BCGの経験値と分析力を強く評価されているとのことです。
Interview
BCGに対して継続的に業務を発注している理由について、羽原氏は「価格とクオリティのバランスが非常に良い」と語ります。
「業務にあたっては、基本的にオンラインをベースに完結しています。資料のやり取りからレポーティングまで、全てリモートで実施されており、迅速かつ効率的な業務進行が可能となっています。また体制面でも、BCG側では特定のマネージャが継続して当社の窓口となっており、成果物の精度が安定しています。
さらに、BCGとは約1年前に業務提携を締結し更なる連携強化を行っています。GENDAでは常に複数のM&A案件が進行しており、それに伴いデューデリジェンスの発注も増えています。」と羽原氏。
Interview
GENDAのM&A戦略は国内にとどまらず、グローバルにも拡大しています。特に注目されるのが北米市場での取り組みです。
GENDAは、北米において2024年11月にNational Entertainment Network, LLCを、2025年7月にPlayer One Amusement Group Inc.をクロスボーダーM&A。現在、PMI(M&A後の統合)を進める中で、日本式のクレーンゲーム機や日本の“Kawaii”景品が北米市場に受け入れられ始めており、「ホワイトスペースの開拓余地が大きい」と羽原氏は語ります。
「日本の“Kawaii文化”や“遊び心”を生かした商品が、米国の消費者にも受け入れられてきていると感じます。今後はオーガニックな展開とM&Aを組み合わせながら、北米市場でのポジションを強化していきたいと考えています。」と羽原氏。
Interview
一方、カラオケ事業については国内を中心にロールアップを進行中です。最近では上場企業の株式会社アトムからカラオケ事業を譲受するM&Aを実施。
スケールメリットを活かし、食材や機材などの調達コストを抑えることで、店舗運営の高付加価値化を図っています。
さらにGENDA内では、アミューズメント、カラオケ、ツーリズム、F&B、キャラクターMD、コンテンツ&プロモーションなど多岐にわたる事業が連携。
月1回のグループ経営会議では、グループ会社各社の社長が集まり実績や計画を発表し合う中で、新たなシナジー創出のアイデアが活発に交わされています。
「アイデアは、マネジメント層だけでなく、現場同士の直接的な会話から生まれることも多いですね。たとえばカラオケと飲食のコラボメニューや、ゲームセンターでのグッズ展開など、自然発生的な連携が成果を生んでいます。」と羽原氏。
Interview
多様な事業を束ね、スピード感を持ってロールアップを推進するGENDA。その基盤には、的確なリスク評価と戦略的な実行を支える外部パートナーの存在があります。
BCGは、M&A支援の専門知識と現場感覚を併せ持つ「共創型」の専門家集団として、GENDAの挑戦を支え続けています。
単なる外注ではなく、伴走しながら企業成長の土台を築く。その関係性こそが、GENDAのロールアップ戦略を力強く後押ししているのです。
※記事内容は、インタビュー実施時期に基いて作成しているため、会社名・役職等にその他一部の内容が現時点と異なる場合もあることをご了承下さい。
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