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公認会計士がベンチャー企業への転職で失敗しないために注意すべきポイント

近年ベンチャー企業への転職に興味を持つ公認会計士の方は増加傾向にあるように感じています。

ベンチャー企業で活躍する公認会計士がSNSを通じて情報発信をする機会が増えたほか、各種メディア等でも取り上げられ、注目される機会が増えるなど、ベンチャー企業でのキャリアを身近に感じやすくなってきたこと等が要因としてあると考えられます。

ただ、転職して活躍している公認会計士ばかりではありません。

ベンチャー企業へ転職したものの何らかの理由でうまくいかずに早期退職となってしまっているケースもあります。

転職支援の現場ではベンチャー企業へ転職したいという方だけでなく、ベンチャー企業へ転職したもののうまくいかず悩んでいるという公認会計士の転職相談も一定数あります。

そのため、このページでは、公認会計士のベンチャー企業への転職支援を行った経験や実績をもとに、公認会計士がベンチャー企業への転職で注意すべきポイントなどを紹介していきたいと思います。

絶対に転職に失敗しない方法というのは残念ながらありませんが、それでも転職失敗のリスクを下げ、希望を叶える転職を実現する確率を上げることはできますので、ベンチャー企業へ転職に興味のある方はご参考いただければと思います。

当社では転職支援サービス Bridge Agent(ブリッジエージェント) の運営を行っておりますが、IPO準備企業を始めとしてベンチャー企業への転職には強みがございます。具体的に転職を考えているという方だけでなく、ベンチャー企業へ転職することに不安があるから相談したいといった方等もお気軽にご登録ください。

公認会計士がベンチャー企業へ転職する際の主なポジション

一口にベンチャー企業へ転職するといっても様々なポジションがありますが、公認会計士が転職する場合、どういった選択肢が考えられるのかをまずは簡単に見ておきましょう。

CFO

公認会計士がベンチャー企業へ転職する際のポジションとして代表的なものの一つがCFOです。

公認会計士がマッチするベンチャー企業は基本的にIPOが視野に入っているケースとなります。

CFOは必ずしも公認会計士資格者である必要はないものの、IPOを推進していくにあたっては公認会計士の持つ知識・経験がマッチしやすい傾向にあることから、公認会計士が採用されることが少なくありません。

ただ、ベンチャー企業のCFOに求められる役割は上場準備に関することだけではなく、資金調達や事業計画・予算策定、人事や総務、法務などの管理部門全般の体制整備・統括が求められるなど、業務範囲は多岐にわたることから広い視野と対応力が必要となります。

また、人員が大きく不足しているケースも多いため、CFO自ら庶務・雑務(コピー機のトナー交換やオフィスレイアウト変更、備品チェック・発注、採用業務等各種事務作業)をしなければならないというケースもあり、泥臭いことも必要になる可能性があることは理解しておくべきでしょう。

公認会計士として培ってきた経験・スキルが活きるポジションではありますが、テクニカルな面だけでなく、粘り強さややりきる気持ちがあるかどうかなど、マインドも含めたソフト面がベンチャー企業に合致するかどうかも重要な要素となりますので、性格・志向性がベンチャー企業にフィットするかどうかも要チェックポイントとなります。

ベンチャー企業は課題が山積しており、何を優先してやらなければならないかはその時々の状況により異なってきます。ご自身で組織の課題を分析し、切り分け、優先順位をつけて対応するなどの状況判断能力も必要となります。

あらゆるものが求められ、非常にハードなポジションとなります。

ただ、CFOとしてIPOを達成するなど会社の成長に大きく貢献することで得られる対価(収入、人脈、経験、立場等)もありますので、その分やりがいもあると言えます。

上記に記載した求められる業務内容はあくまで一例であり、具体的にCFOとして何が求められるのかは求人先のベンチャー企業がどのステージにあるかによっても大きく変わってきます。
そのため、転職にあたっては求人先企業が現在どういった状況にあるのか?といったこともしっかりとチェックし、何が求められそうか予測することも重要です。
企業の状況やフェーズがわかれば求人票に記載されている仕事内容からだけではわからないことが見えてくるケースも多いため、こんなはずではなかった、という失敗を避けられる可能性があります。あなたの希望と求人先企業のCFOとの役割を照らし合わせ、ミスマッチが起きないようにしっかりと情報収集を行いましょう。

ブリッジコンサルティンググループではベンチャー企業向けにIPO支援や経営管理支援コンサルティングサービスを提供しており、ベンチャー企業の領域での繋がりが多数あることから、ベンチャー企業のCFO案件も多数保有しております。

ベンチャー企業のCFOに興味があるという方や情報収集を行いたいという方はぜひご相談頂ければと思います。

具体的な求人の案内だけでなく個別に抱える悩みや疑問に応じた情報提供なども行っておりますので、今すぐの転職は考えていないがベンチャー企業に興味があるから相談がしたいという方もお気軽にご相談ください。

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常勤監査役

ベンチャー企業の常勤監査役も公認会計士がマッチするポジションの一つです。

比較的自由な働き方が実現しやすいポジションなので、ワークとライフのバランスを求める公認会計士がIPO準備企業の常勤監査役として転職するケースが近年は増えています。

当社でも、監査法人に勤務する女性会計士からの転職相談で、繁忙期の働き方を改善し、ワークライフバランスを重視したいという希望があったケースにおいて、フレキシブルな働き方が可能なAI関連のスタートアップベンチャー企業の常勤監査役のポジションを紹介し、マッチした事例などがあります。

あくまで一例ですが、ワークライフバランスを実現したいとお考えの女性会計士が常勤監査役にマッチするケースも多くなっているため、ベンチャー企業に興味があるといった方だけでなく、働き方を改善しつつもキャリアをしっかり作っていきたいという方がこうしたポジションを選択肢の一つとして捉えてみるのも良いでしょう。

また、求人企業側も女性の採用を積極的に行っているので、ベンチャー企業に興味がある女性会計士にとってはチャンスが多くなっています。

CFO同様に注意すべき点などはありますので、常勤監査役のポジションが気になるという方もご相談いただければと思います。

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経理・財務

ベンチャー企業の経理部門に転職する公認会計士の方も一定数いらっしゃいます。

一例として、CFO直下の経理マネジャーとして経理部門の統括・実務を行いつつ、IPO業務の補佐を行うポジションで公認会計士が転職されるケースもあります。

経験豊富なCFOの元、将来CFOを目指しているという若手の公認会計士の方がこうしたポジションでベンチャー企業へ転職し、実務経験を積んでいくことを目的として転職されるケースとなります。

監査法人で数年の業務経験しかない若手の公認会計士がベンチャー企業を志望するケースではなかなかCFOなどの要職での採用が難しいこともありますが、こうしたCFOの一つ下のポジションで経験を積むことで将来CFOになるために必要な経験を積むことができ、先々の転職でも役に立つ経験となります。

このケースでは具体的に上場が見えているフェーズであることが多いので、IPOを経験しやすいという側面もあり、経験値としては非常に有用なものとなる可能性が高いです。

また、場合によってはIPO達成後に当該CFOが別の企業へ転職してしまうケースも多いため、能力によっては空いたポジションに入れる可能性もあります。

将来のキャリアを見据えてCFOの一つ下のポジションで働いてみるという選択肢を検討してみるのも長いキャリアの中では良い経験値として活きてくるケースもあります。

注意点としては、CFO同様に経理ポジションでの募集であってもどこまでの業務に関与できるかが企業により大きく異なってきます。上記の例ではIPO準備も含めてCFO指導のもとに広範な業務経験が積めるようなポジションではありますが、CFO直下でもそうではないケースも多くありますので、募集の背景や企業の状況まで含めて情報収集を行うようにしましょう。

その他(管理部門長・経営企画・内部監査室・上場準備責任者等)

その他としてひとまとめにしましたが、管理部長や経営企画といったポジションでの採用もあります。

管理部長は管理部門全体を統括するポジションということでイメージが湧きやすいかと思いますが、経営企画は企業により求められる業務内容が大きく異なってきます。

上場準備を専門に行う人員を経営企画として採用するケースもありますし、そうではなく、幅広くコンプライアンス・ガバナンス強化や経営戦略・財務戦略などの策定、管理会計などの数理管理など広く経営に関わる業務を遂行するために採用されるケースもあります。

何をやるポジションなのかが企業・状況により大きく異なってきます。

そのため、あなたがベンチャー企業へ転職したい理由とリンクするポジションかどうかしっかりと見極めましょう。

ベンチャー企業への転職の場合、同じポジション名であったとしても、業務内容が企業ごとで大きく異なる傾向にあるため、ポジション名ではなく、役割に注目して転職活動を行うと良いでしょう。

公認会計士がベンチャー企業へ転職する際に特に注意すべきポイント

上記では公認会計士がベンチャー企業へ転職する際の主なポジションを紹介するとともに、併せて注意すべき点などをご案内しましたが、どのようなポジションであっても共通して注意すべき点もあります。
よくある例なども参考にしながら転職失敗を避けるためのポイントを紹介します。

ポジション名にこだわるのではなく、具体的な役割をしっかりと確認する

上記(公認会計士がベンチャー企業へ転職する際の主なポジション)の項目で記載した内容と重複するため、詳細はそちらをご覧頂ければと思いますが、転職にあたってはポジション名と共に役割をしっかり確認するようにしてください。

ポジション名(例えばCFOや経営企画)から来る業務イメージと企業側が実際に求める役割とで違いがあるケースも多いですし、あなた自身の思い込みから思っていた業務と違うといった事態に陥るケースがあります。

また、求人先のベンチャー企業がどのステージにあるのかによっても変わってきます。
既にIPO準備に取り掛かっており、各部門がしっかり機能している状況であれば求められる業務内容が明確であるケースが多くなっていますが、アーリーフェーズであれば混乱した現場であることが大半です。
どの段階でベンチャー企業に参画するかによって経験できる業務や役割、必要なスキルが異なってきます。

基本的なことではありますが、しっかりと確認せずに転職し、想像と違ったという理由での退職はありますので、改めて記載させていただきました。

経営者(経営陣)との相性の良し悪しや人柄、考え方に共感できるかどうかを判断する

創業者を含む経営陣との相性の良し悪しや考え方、ビジョンに共感できるかといったことも非常に重要です。

公認会計士がベンチャー企業へ転職するにあたっては経営に近いポジションで転職するケースが多くなりますが、一緒に会社を成長させていくにあたって、あなたと価値観が合っていないと悪い意味で衝突し、かみ合わなくなり、一緒に働くことが困難となってくるケースがあります。

また、経営者の人柄や性格が組織風土の形成に大きな影響を与えるものですので、あなたにとって居心地が良い会社になるかどうかもこの経営者との相性に大きく関わる部分なため、そういった意味でも経営陣との相性は重要です。

そのため、面接の場でしっかりと見極めるのはもちろんなのですが、可能であればカジュアル面談等を実施してもらい、経営陣としっかり話をする機会をもらうようにしましょう。

価値観や将来へのビジョンなどを確認し、一緒にやっていきたいと強く思えるかどうか、見極めていく必要があります。

こうしたミスマッチは友人・知人の紹介で転職するケースで起こることも多い

紹介での入社の方がミスマッチが少ないと思われがちですが、意外とそうとも限りません。

経営者との相性でミスマッチが起きるケースとして、知り合いの紹介でベンチャー企業へジョインするといった場合は多いと感じています。

友人や元同僚の同じ公認会計士など、あなたの信頼する知人に紹介されて転職するケースでは、あいつが言うなら大丈夫だろうという思考になり、深く確認せずに入社してしまうケースがあります。

採用企業側も大丈夫だろうという考えになり、お互いにじっくりと対話せずに入社を決めてしまうケースが少なからずありますので、信頼できる人の紹介であったとしても思い込みを捨て、自分の目でしっかりと見極める場は作ってもらうようにしましょう。

価値観や感じ方は人によって大きく異なりますので必ず自分で確かめるようにしてください。

ビジネス・事業内容に共感できるかチェックする

求人先企業のビジネス・事業内容に共感できるかどうかは非常に重要です。

監査やコンサルなどの外部の第三者という立ち位置でベンチャー企業の経営に関わるのではなく、中に入って一緒に当事者として事業を成長させていくということを考えた際には、事業内容にワクワクできるか、興味が持てるか、自信をもって紹介していくことができるかという視点がかなり重要となってきます。

自分の会社の事業や商品に興味が持てないと会社を成長させたいと思い続けることができませんし、会社の仲間と喜びを分かち合い楽しむこともできません。

ビジネスの将来性、収益性なども重要ではありますが、そこばかりに目が行き過ぎて大事なことを見落としてしまうケースも多くなっていますので、自分の内面と向き合うことも大切にしましょう。

また、事業に対する想いや温度感が他の経営陣と大きくずれていると嚙み合わない場面も多くなっていき、退職に至るケースも少なからずあります。

投資家的な目線や監査のような第三者的目線でビジネス・企業を見ることも重要ではありますが、ベンチャー企業へ入社するということはあなたも当事者の一人になるわけですからひとりの人間としてその会社がやっていることに共感できるかといった要素も大切な判断材料となります。

ベンチャー企業への転職では情報収集が重要

公認会計士がベンチャー企業へ転職する上での注意点などを紹介してきましたが、端的にまとめると情報収集をしっかりと行うことができるかどうかがポイントとなります。

イメージや思い込みが先行して下調べを怠った故にミスマッチを起こすケースも多くなっていますので、客観的な目線も含めた事前の情報収集はしっかりと行い、避けられる失敗はしないようにしましょう。

ベンチャー企業の場合はオープンになっている情報が少ないため、面接も含めた実際に会って話をする機会がある際にはしっかりと質問をし、情報取得を心がけるようにしてください。

また、会社や仕事内容に関する情報だけでなく、「人」に関する情報も重要であることを記載させていただきました。

これはあなた自身の目でしっかりと確認することが重要となりますので、面接だけでなくカジュアル面談を設定してもらい、経営陣やその他のメンバーとも触れ合う機会を作り、この中に入ってうまくやっていけそうと感じるかどうか確認するようにすることをおすすめします。

転職に失敗してもリスクは少ない?ベンチャー企業へチャレンジするには良い市況が続いている

ここまではベンチャー企業への転職失敗を避けるためのポイントを記載させていただきましが、少し目線を変えて、仮に失敗してしまった場合のリスクについても見ておきたいと思います。

縁起でもないのですが、仮に転職に失敗してしまった仮定しても、現在の転職市況であれば再度転職することはそれほど難しくないので、転職失敗のリスクはそこまで大きくありません。

そのため、何かにチャレンジしたいと思っている方にとってはチャンスの時期と言えるかと思います。

一昔前であれば、公認会計士といえども一度転職に失敗するとなかなか次が見つからないということでリスクの高いベンチャー企業への転職は避けられる傾向にありましたが、現在の転職市況は良い状況が続いているので失敗のリスクはかなり低いと言えます。

しかしながら、だからといって無理に転職をすすめるわけではありません。

ご年齢によっては慎重に転職した方が良いケースもあります。また、短期での転職を繰り返すことは将来的なリスクにはなることから失敗しないに越したことはありませんので、情報収集等はしっかり行う必要があります。

ただ、過度にリスクを恐れてチャレンジしないことももったいないと言えます。

ベンチャー企業への転職も含めてリスクのあることに挑戦しやすい市況というのはそう多くあるものでもありませんので、特に若い方であれば市況が良い今のうちに何かに挑戦することも検討してみてもいいかと考えます。

転職先での経験自体は評価されるためリスクだけでなくメリットもある

ベンチャー企業へ転職し、IPOが頓挫したり企業が破綻したりするなど、希望がかなえられない状況になってしまったとしてもそこに至るまでの経験値は無駄にはなりません。

何も土台がないところから組織やルールを作り上げ、事業を軌道に乗せていく過程を実際に行った経験は評価され、次でも活かすことができます。

経験は大きな財産になり、キャリアパスに広がりが生まれますので失敗するリスク以上に得られるものが大きいこともあります。

チャレンジ志向が少しでもある方は市況が良いタイミングを逃さないようにすることも検討してみてください。

IPO準備企業などベンチャー企業への転職でお悩みならブリッジエージェントにご相談ください

当社では、ベンチャー企業に対するIPO支援や経営管理支援コンサルティングを通じてさまざまな企業との繋がりがあり、IPO準備企業の求人の紹介やベンチャー企業への転職に関する情報提供、転職相談等を得意としています。

ベンチャー企業への転職に際して不安があるという方はご相談頂ければと思います。

また、転職に当たってIPOを達成したいという強い希望があるケースでは、求人企業選びの段階で失敗してしまうと元も子もありません。IPO確度の高い企業を選んでいく目利きやリスクの度合いの把握等ができているかどうかも重要となってきますので、IPOに興味があるという方はご相談ください。

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