「公認会計士を取り巻く課題」を解決するビジョンへの共感と、「3年間で最も成長できる場」
西日本統括事業部 執行役員
中山 博行
- 2007年
- 大手製造業 入社
- 2010年
- 大手監査法人 入社
- 2015年
- 大手会計系コンサルティングファーム 入社
- 2017年
- 独立開業
- 2018年
- ブリッジコンサルティンググループ株式会社 入社
これからの3年間で一番成長できる場所がブリッジだった。
当社との最初の接点は、独立会計士として「会計士.job」に登録し、案件を請けたところからでした。 当時、独立していたのですが、ありがたいことに顧客に恵まれ順調にビジネスが展開していたため、そのまま個人でやっていくという選択肢が一番優先順位として高いものでした。
しかし、その一方で、独立したことで見えてきた“公認会計士を取り巻く課題”も強く感じていました。 それは何かというと、一部の公認会計士に案件が偏在しており、独立したばかりの会計士や人脈の少ない若手会計士たちに良質な案件が行き渡らないという状況です。 結果、彼らが「もっと大きな案件を手掛けられるのに」、「もっと難しい案件を担当して成長したい」と考えても、なかなかその思いが実現せず、過去の知見で対応できる現状維持の案件対応にとどまり、成長が見込みづらい、という課題です。
そういった課題感を持っていた時、当社の「企業と公認会計士の架け橋になる」という理念に触れ、ブリッジが目指すものと自分が解決したい課題が一致した、ということが入社への1つ目の理由です。
そして、2つ目の理由は、当社に参画することが、「これからの3年間で一番自分を成長させることができる」と確信したことです。 私は、10年後や20年後という時間軸より、まずは3年後に最も成長できる場所はどこか、という判断基準でこれまでのキャリアを決めてきています。 その意味で、関西事業の立ち上げをゼロから、そしてほぼ全てを私に任せていただけるという大きな裁量権を持てることが当社に入社を決める理由になっています。
実際、その時の選択は正しかったと確信しています。2018年に入社してから西日本統括事業部を創り、メンバーも増え、名古屋や広島と事業エリア拡大をしてきており、私の戦略や方針を第一にして進めさせていただいている会社に感謝していますし、個人事務所でやるのとは異なる大きなスケールで事業を推進することでの成長感や充実感がありますね。
より質の高いコンサルティングサービスを提供していく。
私の業務範囲は、担当顧客への対応、関西統括としてのマネジメントやメンバーの業務支援と多岐に渡ります。顧客案件としても、企業の資金調達支援、上場会社等の内部統制体制構築支援、決算開示支援、IPO支援、業務効率化支援、財務DD等と非常に多様で、総合的な支援をさせていただいております。また、顧客基盤の拡大のために、外部企業との連携/セミナーの開催等といった各種企画等も行っています。
メンバーの業務支援という部分では、互いにプロフェッショナルとして尊重し合い、win-winの在り方を追求したいと考えています。私自身が西日本統括事業部の立ち上げに関して、会社から多くを信頼して任せていただいたからこそ力強く推進でき、様々な試行錯誤を通じて成長できたと感じています。そのため、 できるだけメンバーに対しても同じように自分が皆を信頼し、できるだけ個々人が裁量権を持って仕事を進められる環境を整備し、成長感ややりがいを持ってもらいたいと考えています。
その他で業務の中で大事にしていることは、自分が考える”より本質的なコンサルティングサービス”を提供できる組織への成長に貢献することです。監査法人等が提供する会計士としてのアドバイザリーサービスだけではなく、答えがない中でのゴールセッティングをして顧客の課題を解決していくコンサルティングサービスをより今後は提供していきたいと考えています。
案件の成功・失敗だけでは測れない、顧客からの信頼がある。
印象深い担当案件としては、IPOに向けたご支援を担当したITベンチャーとの深いつながりでしょうか。その会社は技術面やプロダクト面での強みをお持ちでしたが、管理部門の体制面やIPO準備に関するノウハウという面では課題を抱えていらっしゃい、私含めて6名の公認会計士がチームを組んで1年弱の期間、支援をさせていただきました。
カウンターパートである取締役CFOと密にやり取りをさせていただき、非常に勉強になるとともに鍛えられました。IPOに向けて、まさに本当にあらゆるご相談ご依頼をいただき、時には「自分たちに対応ができるのだろうか」と頭を抱えてしまうような厳しい場面もありました。それでもCFOや管理部門の方々と共に同じ目標を目指すチームとして一丸となり、IPOするための課題調査・論点整理、取締役会への問題提起や改善提案、改善案の実行等、愚直に1つ1つ、取り組んでいきました。
結果的には、非常に悔しいところなのですが、顧客を取り巻く様々な条件や環境の変化から、IPOは実現できませんでした。私たちも、当初お受けした案件の範囲を超え、顧客の業績向上のため、ビジネスマッチングや各種支援を行いましたが、力が及びませんでした。
当然、顧客は非常に無念な想いをされ、結果だけを見たら、私は顧客に貢献ができなかったという強い反省があります。そのような中でも、CFOの方とは案件が終わった後も長く交流が続いており、案件支援のプロフェッショナルとしての信用だけではなく、一人のビジネスパーソンとして私を信頼してくださっていることを嬉しく思います。愚直に課題へ対応し、本気で顧客に向き合ってきたことの成果かもしれないと感じています。こういった出会いやご縁を大事に、また得られた知見をより多くの顧客にお返ししていきたいですね。
得られる成長は、自分の意思や行動次第。
これまでの私のキャリアは、新卒で大手製造業、次に監査法人、コンサル会社、独立、そして当社という様々な立場・環境で働いてきました。これまで在籍した環境と比較した当社で働く魅力は、やはり「本質的に自分の意思を持って仕事に取り組むことが良し」とされているところだと思います。
具体的に当社とこれまでの環境を比較すると、それぞれ長所短所は当然ありますが、次のような形かなと思います。大手製造業は、非常に恵まれた環境でしたし、例えば30代以降にグループ会社のCFOになる等のキャリアも選択肢としてあり、魅力的でした。しかし、ある意味「ある程度こうなるだろうな」というキャリアパスが見えてしまう部分があり、成長スピードを速めていきたいと考えた時には、当社のような自分で考えて道を切り拓ける環境の方が適していると感じます。
このような当社での経験を通じて監査法人時代との業務の大きな違いを感じています。監査法人時代は良くも悪くも「現状が良いか悪いか」のジャッジがメインでした。もちろん、プラスαの提案はできましたが、なかなか深い一歩を踏み込む提案ができないのが実態ではないでしょうか。一方で、今は深く顧客の中に入りこむことができ、現状整理や課題抽出、提案、解決行動までまさに顧客と伴走して行うことができること、が醍醐味であるかなと思います。
監査法人には5年在籍し、会計士としての豊富な経験を積むことができた一方で、「会計士的な経理キャリア」に寄りすぎてしまう部分もあり、視野を広げる・対応できる領域を広げるという意味では当社のような場の方が良いかなと考えます。
コンサルティング会社での経験は、課題解決・コンサルティングとは何かということを学ぶ非常に良い機会になりましたが、当社ではより直接的に自分たちが主体となってプラットフォーム事業を展開しながら、組織を成長させていくところでもという意味で、働く面白みや得られるものの大きさがあると思います。
もちろん、当社も今後、例えば社員数が数百名規模等になってくると働き方や裁量権の度合いは変わってくるのかもしれませんが、過去から現在、そして近未来において、主体的な意思を持って働く人にとっては、この上なく成長スピードや成長角度を上げていける場だと言えますね。
「安定・巡航速度」では、成長はできない。
8期連続で当社は増収増益、「会計士.job」の独立会計士の登録数も業界最大規模で順調に拡大しており、西日本統括事業部としても顧客からの認知度が向上し、関西や名古屋エリアでも「ブリッジ」の名前が浸透してきていることを日々感じています。
一方で、当社の社員は約40名とまだまだ組織として完成されているわけではなく、発展途上です。 また、まだまだ顧客のニーズに対してお応えしきれていないエリアもあり、拠点のある広島もそうですし、今後は福岡へも事業エリアの拡大をしていくため、中国地方、九州地方、いずれは四国地方など、関西以西全体のマーケットの拡大をしていくという、未完成だからこそのポテンシャルや楽しさがあると考えています。
ある程度出来上がった組織の中で、仕事を巡航速度で回すことが多くなると、とても心地よく安定感があると思いますが、それは時には自らの成長の可能性を閉じることと同義かもしれません。 特に20代・30代のうちは、自らが未開の市場を開拓することや、新たに組織やサービスを創っていくこと、未体験の大きな課題に向き合うこと、そういった環境や仕事に魅力を感じ、成長できる機会を1つでも多く持ちたいというように考える方に是非ジョインいただきたいと思っています。